塗り替えが必要な理由
私たちの生活は家によって守られていると言っても過言ではないでしょう。
そして家は屋根や外壁に守られています。
屋根材や外壁材を雨や紫外線から守っているのが1ミリにも満たない薄い塗膜です。
この塗膜には寿命があります。
新築時に使用されている塗料で5～6年、現在新しく開発されているフッ素樹脂塗料でも15年前後です。
それに対し日本の住宅の平均寿命はおおよそ30年、この住宅の建材を保護している塗膜が劣化し痛んでしまうと屋根材や外壁材などが直接雨や紫外線を受けてしまうことなり、住まいの構造体の劣化や雨漏りの要因となってしまいます。
ゆえに、ご自宅を守っていくためには、ご自宅の寿命を迎えるまでに2～3回は塗膜の寿命に応じて屋根材や外壁材の「塗り替え」が必要となってくるのです。
塗り替えの時期を見極める5つのポイント
Point1 艶が落ちてくる
壁面の初期の頃と比較して当時の艶がなくなっている
Point2 色の彩度が落ち変色してくる
初期の頃よりも色が薄くなったり、色褪せが目立つ場合は、ここに分類して良いでしょう。紫外線や風雨の影響で塗料の樹脂や顔料が劣化して退色・変色している状態です。そのまま放置しておくとさらに劣化が進み、チョーキングと呼ばれる白い粉をふいたような状態になります。直射日光がよくあたる屋根面におこりやすい現象です。
Point3 表面が粉っぽくなってくる(チョーキング現象）
チョーキングとは白亜化現象とも呼ばれ、主に塗装表面が紫外線、熱、水分、風などによって塗装面の表層樹脂に劣化が起こり、塗料の中の顔料がチョークのような粉状になり消耗していく現象・状態のことです。壁や床を触った際にチョークの粉のようなものが手に付くことで判断することができます。このタイミングで、塗り替えされると費用対効果が良いと言われています。
Point4 ヒビ割れ、コケが生えてくる
日当たりが悪く湿気の多い場所では、湿気や空気中の粉塵などの影響でコケやカビが生えている可能性があります。塗料に含まれる防かび剤の効力が低下すると、コケやカビが生えやすくなります。塗膜の劣化が進行すとヒビ割れが発生します。ヒビ割れは、放っておくと、雨水が内部に入り込んで建物自体を腐らせてしまう危険性があります。
Point5 塗膜剥がれ
塗膜の密着不良によって、剥離や浮きが起こります。塗膜の剥がれを放置していると、素材の保護機能がさらに悪化しますので、このような現象を見つけた場合には、早急に塗り替えをお勧めします。
Point3~4を目安に塗り替えを検討するのが、費用と効果を考えた時に最も効果的だと言えます。
塗り替えはいずれ必要となります。適切な時期に塗り替えを行うことで快適なご自宅を保っていきましょう。
あなたのご自宅は、今どのような状態でしょうか？